神岡鉄道の廃線

旧・神岡鉄道は、古くは明治の中頃に完成した馬車軌道(神岡軌道)からの歴史を持つ、鉱山の町・神岡を支え続けた全長19,9kmの軌道。全線の6割がトンネルと鉄橋からなることから「奥飛騨の地下鉄」とも呼ばれ、全国でも有数の包摂地帯として知られる奥飛騨の生命線とも言える大切な鉄道でした。

しかし2004年、営業収益の8割を占めた神岡鉱山からの貨物輸送がトラック輸送へと切り替えられ、当時の職員たちの努力も虚しく、廃線の日を迎えました。

旧・神岡鉄道ラストサンデーの様子

 

廃線を迎えた田舎町の遊びゴコロの町おこし

廃線当時、旧神岡鉄道の廃線後に残された鉄道資産は、「町のシンボル・地元民のルーツである」であると地元の有志(当時の神岡鉄道協力会)らが、それぞれの持つアイディアを集結しました。自分たちの手で作った「乗って楽しい」乗り物を走らせることで鉄道資産を「そのままの形」で保存し活用したい、そして残された鉄道資産を取り巻く「町並み」を子どもたちの世代に語り継いでいきたい……

そんな彼らの想いに、鉱山の町ならではの「モノづくりの精神」に溢れた鉄工所が設計図を引き、試行錯誤の末に完成したのがレールマウンテンバイク。地域住民の想いと技術が一体となって取り組んだこの「廃線エコプロジェクト」は、沢山の皆様のお力添えを頂きながら、沢山のお客様の笑顔をお迎えすることが出来るようになりました。

現在、NPO法人神岡・町づくりネットワークに事業移管され、平成24年度より通年営業(冬季は積雪のため休止)をさせて頂いております。

主な受賞歴

  • 平成24年度 第11回 日本鉄道賞「蘇ったレール」特別賞 受賞
  • 平成24年度 第1回 スポーツ振興賞「スポーツとまちづくり賞 日本商工会議所奨励賞」受賞
  • 平成25年度 第14回 中部の未来創造大賞「大賞」受賞
  • 平成25年度 第9回 JTB交流文化賞「最優秀賞」受賞
  • 平成25年度 第31回 地域づくり「総務大臣賞」(団体の部)受賞
  • 平成25年度 飛騨市合併10周年特別功労者表彰
  • 平成28年度 第2回 ジャパンツーリズムアワード 地域マネジメント部門賞
  • 平成28年度 第10回 産業観光まちづくり大賞 金賞
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